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[長編] 魔法少女は誰かを愛しちゃダメなんですか

第21話 東チームVS西チーム

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 そうだった。アイは初めて会う魔法少女と勝負したがるんだった。

 ライやイル&ルイはキョトンとしている。

「時間とか、大丈夫なの?」

 ミミはアイに尋ねる。

「今日中に帰れればいいので、大丈夫です」

 アイは言いながら、東の魔法少女たちに向かって繰り返した。

「勝負!しましょう!」

「OK!何するのかわかんないけどね」

 ライが即座に乗ってきた。双子も顔を見合わせて、

「「いいよ」」

 と声を合わせて答えた。

「ちょっと、アイ、勝負勝負って。状況が分かってるの?」

 シズがアイに詰め寄るが、

「だから、1試合だけだって。そんなに時間かからないって」

 とアイは躱す。

 シズが小さくため息をついた。



「ミミさんやメイ先輩も参加されますか?」

 アイの問いかけに

「今回は、遠慮しとくよ」

「私も」

 ミミとメイが答える。

「じゃあ、マリは?」

「私は、どちらでも。勝負の内容によるかな……?」

 アイが頷く。

「シーズちゃん?」

 今度はシズの方を向いた。

「うわ、アイにちゃん付けされると、何か引く」

「ひどい」

「1試合だけならね」

「え?」

「だから、1試合だけなら、参加してもいいかなって」

「え!? うそ! シズが勝負に参加するの!? これまで散々断ってきたのに!」

「あんまりグチグチ言うと、断るけど?」

「わー、ごめんごめん。じゃ、シズも勝負に参加ね」

 アイが人数を数え始めた。

「マリも人数に入れたとして、ふむふむ、ちょうど3対3か」

 頷きながら、手を打った。

「こうしましょう! 東チーム・ライ、イル&ルイ VS 西チーム・アイ、マリ、シズでチーム分けです。どうでしょうか」

 各々の反応は、割りかし肯定的であった。

「じゃあ、決まりですね!ルールは……」


 …………
 ……


 ということで、駅の近くにある公園の、芝生のサッカー場まで一行はやってきた。

 今回の勝負のルールもシンプルなものである。

「3対3に分かれ、サッカー場で自陣を決め、その自陣のゴールポスト前に旗を立てる。相手チームの旗を、先に倒すか壊した方の勝利とする」

 ルールを改めてシズがまとめた。

 こちらは西チームの作戦会議場である。ミミはこちらに顔を出してみた。

「とりあえず、攻撃する人と防御する人の二つに分かれたほうがいいと思うけど……」

「私、攻撃がいい」

 アイが手を挙げる。

「マリはどっちがしたい?」

 シズがマリに問う。

「どちらもあんまり自信ないです……」

「そんなに悩まなくても大丈夫だよ。ただのゲームだから」

 アイがフォローする。

「私は、防御のほうがいいかな」

 シズが言う。

「じゃあ、先に作戦を決めようか。そうしたほうが、マリも役割を決めやすいだろうし」

 アイの提案にシズとマリは頷いた。



「ちょっと横からごめんね。今回って、使い魔OKなの?」

 作戦会議の前に、ミミが割って入る。

「あ、決めてなかったですね。どうしましょう」

「アイとシズは使い魔使えるようになった?」

「私は、まだちょっとって感じです。まだ懐かれてないっていうか」

 と、アイ。シズは、

「私のほうは、懐いてくれていますし、けっこう意思の疎通もできるんですけど、肝心の魔法がまだ何を使えるのかわからない状態です」

「シズは、もう名前決めたの?」

「はい。名前は、リースにしました」

 ミミが反応した。

「リースってあの……!」

「そうなんです。なんか、歌が好きみたいだったので」

 シズとミミが2人で微笑みあった。お互い、それで通じたようである。

 リースは、シズがミミに勧めていたファンタジー小説『サークル・オブ・マジック』の登場人物の1人で、吟遊詩人であった。

「マリは、使い魔使えるの?」

「いえ、私は使えないです」

 マリが首を振る。

「そっか。じゃあ、今回は使い魔なしってことになるのかな。よければ、私、向こうの東チームの陣営に伝えてくるけど?」

「あ、お願いします!ミミさん」

 アイが応える。

「了解」

 ミミは東チームの作戦会議場へ駆け出していった。

 周りを見渡すと、メイがベンチに座ってぼうっとしているのが見えた。



 さて、東チームの作戦会場である。

「あ、スパイだ」

「西チームのスパイだ」

 イルとルイが、ミミの接近を目視した途端、しゃべりだした。

「いやいや、スパイじゃないよ。ちょっと調整役を、ね」

「ん? なんかルール変更あったの?」

 ライがミミに尋ねる。

「大元のルールに変更はないけど、使い魔は今回禁止ってことで」

「あ、そっか!その手があったか!」

 ライが膝を叩いた。

「でも、禁止されちゃあ、仕様がないか。伝えてくれてありがとう、ミミ」

「いえいえ」

「それじゃあ、確認ね」

 ライが双子と話し始める。

「私が、攻撃担当。2人は防御担当ってことで」

「「うん」」

「とにかく私が突撃していくから、2人は全力で旗を守って」

「了解だよ」

「わかったわ」

 どうやら、こちらの作戦会議は終了したようである。

 西チームのほうはまだ話し合っているが、果たして勝負の行方はどうなるのであろうか……。

 ミミは両陣営の魔力差を考えながら、メイのもとに走って行ったのだった。
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