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[1分で読める] 足りない [掌編小説]

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 そのコンパートメントの空気は澱んでいた。

 パンチパーマにグラサンの、いかにもな男。腕を組んで座っている。

 入った瞬間、マズったと思った。しかし引き返すのは不自然である。やむなく向かいに友人と二人で座った。

 なんとなく、グラサンの奥の目線が気になる。気まずい雰囲気を打破すべく、ぼくは隣に問いかけてみた。

「りょ、両手で数えられる数の限界って知ってる?」
「え? じ、10じゃないの?」

 友人は震える両手をパーにした。

「それが違うんだよ。二進法を使うと、1024までカウントできるんだ」
「へ、へえ」

 緊張のあまり、うまく会話ができない。チラチラと向かいの席を見てしまう。

「俺は、」

 突然、奴の口が動いた。心臓が跳ね上がる。

「512までだけどな」

 その言葉の意味に気づくや、ぼくらは抱き合った。

「なんちゃって。ビックリした?」

 奴はにんまりとし、両手を広げた。

 それからは三人で目的地までおしゃべりをした。
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