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 ←[3分で読める] 水からの便り ~迷信の功罪~ [掌編小説] →第17話 死んだ魚のような
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倉庫(掌編・短編小説)

[2分で読める] 人の顔と名前が覚えられない僕は、異世界に来て詰みました [掌編小説]

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 こちらの世界へやってきて、輝く金色の髪をもつ少女(もう名前を忘れた)に連れてこられたのは、ギルドという場所でした。

 どうやら、ここに登録すると、お仕事をもらうことができるようです。ハローワークみたいなものでしょうか。



 僕が選んだのは魔術師ギルドです。昔から魔法使いに憧れがありました。



 さて、そんな僕の第一関門は、ギルドの仲間たちとの自己紹介でした。

「わたし、カメリア」

「おれは、ゴロウマルだぜ」

「それがしの名前は、トウェインで候」

 ええっと。

 女の人と、「だぜ」くんと、「それがし」さん。

「あたいは、ニスカ」

「俺っち、マーク」

「僕は、オムロン」

 えええ、そんなに一気に……。

 ええと、ええと。

 露出狂さんと、チャラ男さんと、……。

 特徴がない! えっと、何て名前だっけ?

「わしは、……」

「わたくし、……と申しますの」

「あっしは、……だ! よく覚えときな!」

 ああああああああああ!

 無理だから。

 こんなに一気に無理ですから。



「どうですか? 初めてギルドに来た感想は」

 隣にいた金髪の少女が僕に尋ねてきました。

「ええと、優しい方ばかりで安心しました」

 僕は内心冷や汗をかきながらも、笑って答えます。

「それは良かったです。じゃあ、お仕事の受け方を聞きに行きましょう」

 このとき、唐突に思い出したのです。



 君の名は……!



「わかりました。ラミーさん」

「私、ラミーじゃないですよ」



 え!?

 またやってしまったのか。

 現世でさんざん繰り返してきた呼び間違いを!

 ああ、右も左もわからなかった僕をここまで連れてきてくれた、心優しい少女の名前すら間違えるとは!



「ラミーは、あなたと一緒にやってきたあの娘じゃないですか」



 なん……だと……!?



 その少女の指差した方向には、金髪の少女が立っていました。

 あれ? 金髪少女が二人いる。

 すると、何?

 僕の隣のこの娘は、さっき自己紹介した人たちの中にいたってこと?

 は、恥ずかしいいいいいい。

「ごめんなさい、間違えました」

「いいんですよ。今日はたくさんの人たちに出会ったんですから、名前なんてあとで覚えればいいんです。わたしの名前はサラサです」



 サラサ。

 サラサ。

 サラサ。



 ふふん。

 これだけ念じれば大丈夫。

 よし。

 もう忘れることはない!

 さあ、もう一度思い出すぞ!



 この娘の名前は……!



 ……あれ?



 第1話 『初めまして!』 end
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