彼女は魔法を信じない

貞治 参が書いた小説集です。『魔法少女は誰かを愛しちゃダメなんですか』連載中!

(特に過疎ジャンルの)短編作品のランキングを大きく左右するのは、逆お気に入りユーザー数ではあるまいか ~ポイントが入らず悩んでいる方へ~

未分類

(以前 up した記事『「なろう」において短編作品のランキングを決定するのはその作者の逆お気に入りユーザー数なのではないか』と内容がかぶってしまうが、「なろう」のほうでエッセイとして投稿したので、こちらにも同じものを投稿しておこうと思う)

 投稿した短編作品のPV数を増やそうと思ったとき、どのような手段を用いるべきか、ということについて考えました。



 日頃から思っていたことなんですが、たとえば短編作品を投稿して1週間程度のトータルのPV数って、(ジャンル別あるいは総合)ランキングに載るかどうかで大きく変わってきますよね。

 で、ランキングに載るかどうかって、その作品の評価ポイントで決まるわけですけど、特に注目されている作品でなければ、だいたい投稿後、1日から2日以内に入るポイントに大きく左右されますよね。

 で、その2日以内に入るポイントって、その作品を読んだ「日頃から評価ポイントを付けているユーザー」の数に依存しますよね。たとえば、3:3という評価をする人が二人いれば、5:5という評価をする人一人の場合よりも、トータルではポイントが高くなります(当然、平均値では劣るわけですが)。つまり、何点をつけるか、よりも評価点を付ける人が何人いるか、のほうがウエイトとしては大きいのではないか、と思うわけです。

 で、ある作品を投稿した時に、たとえば2日以内に30人くらいに読まれるとして、その中に何人評価を行う人がいるか、というのが、ここでは重要になってくるわけです。

 で、実際のところ、評価をしてくれる読者を確保するのって難しいんですよね。運に頼るしかないというか。ほとんどの読者はポイントを入れることなく読んでスルーするわけですし。でも、その部分をある程度制御することができるシステムがあるんですよね。それが、お気に入り機能なのです。たとえば、常に(何点でもいいので)評価をしてくれる逆お気に入りユーザーが10人いれば、最低でも20ptは入るわけです。過疎ジャンルならこれだけでTop5に入ります。最高では100ptも入ります。日間総合ランキングが見えてきますね。

 で、まとめると、

 ①最終的にPV数をとにかく増やしたいなら、ランキング入りは避けては通れない。

 ②ランキングに入るにはポイントが必要(特に投稿2日以内における)。

 ③ポイントを稼ぐには、評価をしてくれる人に巡り合うことを祈るだけではなく、評価をしてくれる逆お気に入りユーザーを確保する必要がある。

 ということなんです。



 現状、「純文学」や「ホラー」などの過疎ジャンルにおいてランキングTop5に入る短編作品の作者はだいたいが「常連さん」で、かつ、「逆お気に入りユーザーをある程度有している方」のように思われます(もちろん、例外はありますが)。

 (特に過疎ジャンルにおいて)短編作品を投稿しているけれども、全然ポイントが入らないと嘆かれていらっしゃる作者様もおられると思います。ある意味では、それは当然のことなのです。積極的に評価をつけてくれる人と交流を行わなければ、そもそもポイントを入れてくれるような読者に巡り合う確率が極端に低いのが、今の「なろう」の現状なのです。

 「そんなこたあ言われなくても知っとるわ!」とか「ランキング上位の作者がさも悪いことしているように言いふらすのはやめろよ!」とか「底辺作者の僻み乙!」とか「逆お気に入りユーザーがたくさんつくほど実力があるってことだろ? だったら正当な評価じゃん」とか「お前の主観を絶対視すんなよ」とか、そんな的外れな意見が寄せられるのではとも考えましたが、上記の考えをエッセイにして投稿することにしました(ただし、感想欄は封鎖中)。

 「なろう」で活動を始めたばかりの新人作家さんや、活動歴はあるけれど作品投稿だけにとどまり、あまり他作者さんと交流をしてこなかった作者さんの参考になれば幸いです。



(余談ですが、「過疎ジャンルのランキングTop5に入っている作品」の評価ポイントを一体誰が入れたのか、というのは実は割と簡単に探ることができます(手間はかかりますが)。もしそれを一覧にしてみれば、過疎ジャンルの短編作品のランキングを決定しているのは、実は特定の、極少数の「なろう」ユーザーである、ということが示されるのではないか、と私は考えています)
スポンサーサイト

[8分で読める] 華麗なる誘拐のために [短編小説]

掌編・短編小説

 受話器を取る。スマホの画面を見て、電話番号をつぶやく。復唱しながら、間違えずにボタンを押す。――呼び出し開始。

 トゥルル……。トゥルル……。トゥルル……。

「はい。牧でございます」

 つながったようだ。若い女の声が聞こえる。

「……」

「あの、どちら様でしょうか」

 ボイスチェンジャー越しに声を出す。安物だが、問題ないだろう。こちらの正体に気づかれることはあるまい。

「お前のところの息子を誘拐した」

 声が少しかすれてしまった。発声練習か咳払いでもしておくべきだったか。

「……え、ちょっと、どういうことです? あなた誰ですか?」

「取引だ。今から指定する場所に一人で来い。もちろん、現金も一緒にな」

「ちょっと待って! 息子は、無事なんですか!?」

 質問には答えない。相手には合わせない。こちらのペースを貫く。

「5千万だ。すぐに用意しろ。お前の家に金庫があることは知っている」

「そんな……! それより、息子の声を聞かせてください! でないと、私、」

「警察に連絡しようなどと思うなよ。それらしき人物を見かけたら、そのときは……、わかっているだろうな。俺は見ているからな」

「待って、お願いです。うちの息子の声だけでも……」

 余裕がなくなってきたようだ。キンキンと声が耳によく響く。ふむ、たいしたものだな。

「刻限は20時だ。それまでに来なかったら、子供の命はないと思え」

「待っ」

 ツー……。ツー……。ツー……。

 伝え忘れたことはないだろうか。しばし考える。そして思い当った。

 場所を指定していない! 

 はあ、肝心なときはいつもこれだ。我ながら自分をぶん殴りたくなるよ。スマホのメモを見ながら話すんだった。せっかく練習したのに……。本番に弱すぎるのは何とかしとかないとね。

 では、改めて。

 トゥルル……。トゥルル……。トゥルル……。

「牧です」

「伝え忘れていた。場所は××駅の東口にある公園だ。南出口のベンチで待っていろ」

 ツー……。ツー……。ツー……。

 話しているとき、女がギャアギャアわめくのが聞こえたが、こちらの言うことはちゃんと伝わっただろうか。

 ……なんだか不安になってきた。もう一度かけ直して念を押すほうがよいだろうか。いや、それはさすがにしなくてもよいか。

 でも、万が一、相手が要求を聞き逃していたら? 計画は全部パアになる。だが、受け渡しをやり直す必要が出てくるだけだ。もう一度、計画を練り直し、チャンスを待ち、仕掛ければいい。

 ……大丈夫、それだけだ。

 電話ボックスから出る。サトルがそばで待っていた。野球帽、分厚いジャンパーに、青のズボン、スニーカー。今は与えてやった携帯ゲーム機に夢中だ。

 刻限まであまり時間はない。これは相手に考えさせる暇を与えないためだ。警察に通報されても困る。準備させてはいけない。

 さあ、行こうか、と駅に向けて一歩踏み出した時に気づく。

 ……あ、2回目に電話するとき、ボイスチェンジャー使うのを忘れていた。

 まあ、過ぎたことは仕方ない。これからが肝心だ。

 * * *

 とうに陽は落ち、外は暗い。電灯に照らされていなければ、人の判別はかなり困難だ。

 サトルは公園すぐそばの駐車場に待機させた。二つの自動車の隙間に座らせたから、容易には見つからないだろう。しゃがみこんでゲームに夢中。

 まもなく20時になる。駐車場を離れ、受け渡し場所へ向かう。

 遠くから眺めてみると、それらしい女性の姿が確認できた。公園の出入り口付近の街灯に照らされている。片手にはアルミケースがあり、それが時折光を反射している。彼女は、ケース振り回しながら、周囲を注意深く見渡していた。……やけに軽々持っているな。

 ともあれ、ここまでくれば、今回の計画はほぼ終了だ。スマホから非通知で連絡をする。

 ……今気づいたが、女がスマホを携帯していない可能性を考えていなかった。頼む、持ってきていてくれ!

「はい」

 よかった。つながった。

「ケースを置いて、駐車場に行け」

 要件を言うとすぐに切る。女は先ほど同様キョロキョロ見回した挙句、ベンチの上にケースを置き、こちらの方へ走ってきた。気づかれないように身をひそめ、女をやり過ごす。背中を見送った後は、全力で走る。

 よし、ケース確保。今回の計画はこれで無事終了した。

 ふう、と息を吐く。そのまま続けて深呼吸をする。ハプニング、というか、ミスはいくつかあったが、なにはともあれ、ここまでやり遂げることができた。あとでちゃんと反省しないとね。

 ためしにケースを開けてみたが、中身は空っぽだった。

「ねえ、サトルは?」

 突然声をかけられてビクっとして振り向くと、そこに女がいた。いつの間に背後に?

「いや、駐車場にいるはずだけど……」

「いないんだけど、どこ?」

「え、いや、そんなはずは……」

 二人で駐車場に向かう。

「サトルー、サトルー」

 女はしきりに名前を呼んでいる。

「確かにここにいたはずなんだけど……」

 サトルが座っていた車の間には、もはや誰もいなかった。

 血の気が引いた。

 一人でどこかへ行った? 動かないように言い含めておいたが、我慢できなかったのか。トイレかどこかに行っているのなら、それでいい。ジュースでも買いに行ったのなら、それでもいい。

 だが、もし、万が一、そうでなかったら? もし自分の意志で動いたのでなかったら?

 誘拐。

 最悪の可能性が頭をよぎった。

「ねえ、ちょっと、サトル、いないよ?」

「……いなくなっちゃった」

 言った瞬間、頭がクラっとした。だが、こうして突っ立っている場合ではない。

「探さなきゃ、サトルを! 手分けして!」

 * * *

 結果から言えば、サトルはすぐに見つかった。……警察の交番で。

 サトルを探し始めた後、すぐに声がかかったのだ。

「お嬢ちゃんたち、ここで何してるの?」

 制服姿の警察官。年配のおじさんだった。さっきもここで男の子を保護したという。

 それを聞いて、安心のためか、一気に足の力が抜けた。

 なんでも駐車場でうずくまっているサトルを発見し、不審に思ったので問いかけると、

「誘拐されてるの」

 と答えたので、事情を聴くためとりあえず駅の近くの交番まで連れて行ったという。

 サトルのことを聞いて安心しきっていた私たちも、おじさん警官と一緒に交番に連れて行かれた。そこで、日も暮れた時間帯に子供だけで出歩いていることに注意を受けた。というか、叱られた。それだけでなく、当然のことながら、私たちの両親への連絡もあった。すぐに迎えに来るように、とのこと。

 私の両親は、すぐに飛んできた。何をバカなことをやってるの、と母には叩かれた。自分の口から事情を説明する気はサラサラなかったので、だんまりを決め込んだところ、落ち着いた母に、ご飯食べてないでしょ、と優しく聞かれ、ちょっと泣いてしまった。

 牧マユミ(サトルの姉で今回の事件の首謀者)の両親はなかなかつかまらなかった。家にはおらず、勤め先に連絡を入れて、ようやく話すことができたようだった。しかし、両親ともに忙しく、迎えに来るつもりはなかったようで、結局、私と私の両親がマユミとサトルを家まで連れて行くことになった。

 * * *

 翌日、学校で、マユミが家に帰った後の話を聞いた。

 マユミの両親は共働きで、いつも夜遅くまで仕事をしている。昨夜も例外ではなく、きっちり残業までして家に帰ってきたという。警察から連絡があったことは両親ともに知っているはずだった。しかし、帰ってきても、マユミやサトルには何一つ問いかけたり、叱ったりすることはなかった。また、両親の間でも話し合いがもたれるようなことも一切なかったらしい。朝が来て、普段通り支度をして、マユミたちよりも早い時間に家を出て行った二人には、やはり会話はなかったし、マユミやサトルにも関心のない様子であったそうだ。

 マユミの両親、彼らはわかっていないし、わかろうともしていないのだ、と私は思った。多分マユミも同じように感じているだろう。

 そして、そのことこそがマユミに狂言誘拐を企てさせた、ということにも気づいていない。もちろん、昨夜のアレコレは練習である。今後に行う予定であったホントの狂言誘拐のための。ターゲットの母親役はマユミが演じていた。本番でも犯人役は私が務めるはずだった。

 だが、今回の一件で、図らずも、本番前に結果がわかってしまった。彼ら、マユミの両親は、端から娘と息子のことなど気にかけていないのだ。何が起こったところで、面倒事が起きたな、くらいにしか感じないに違いない。

 淡々と説明するマユミを眺めながら、私は、自分が当事者でないにもかかわらず、絶望にも似た気分に陥った。マユミは、きっと、私以上だろう。

 またしても涙が自然にこぼれてきた。マユミは泣いていないのに。

ジレンマな話

未分類

 短編小説を書くときは話をできるかぎり短くしよう、というのを心がけております。実際、私の短編作品はほとんどが6分以内で読めてしまうものです。大きな理由としては、私自身もそうですが、長いとそれだけで読むのが億劫になってしまう、ということが度々あるだろうと予想されるからです。

 しかし、最近、その傾向が変わりつつあります。先日投稿した『Dualism: White & Black』は読了に9分かかるという過去最長のものでした。また、これから書こうと思っているいくつかの作品も、まだどれくらいになるか見当はつきませんが、これまでの基準からすると長めの作品になると予想されます。

 この変化には主に二つの理由があります。一つは、ネタ自体が複雑になってきている、というものです。逆に言うと、サッと書ける小ネタがなかなか思い浮かばないのです。二つ目の理由としては、私自身が人物描写や情景描写を描けるようになりたいと思っていることが挙げられます。これらにはどうしても行数が必要となります。

 では、私はどうするのがいいんでしょう。できる限り話を短くしたいという気持ちと、自分が満足できる出来のものを書きたいという気持ち。これら二つの間に挟まれて、ジレンマ状態になっているのが今の現状です。PV数やらptやらを犠牲にして文字数を増やすか、それとも、質の向上および文章力アップのために文字を尽くすのか……。

 どうやら、何のために書いているのか、という根本的な問題と向き合う必要があるようです。

 まあ、いずれにせよ、ぼちぼちのペースで作品を投稿していきたいとは思っております。

 ここまで読んでいただきありがとうございます。

[4分で読める] 古屋敷連続殺人事件 [短編小説]

掌編・短編小説

 誰もが口を閉ざしていた。無理もないだろう。数時間前までともに酒を飲み、談笑していた人物が惨死体で発見されたのだから。

 大広間には、この屋敷に滞在しているすべての客人と、使用人たちが集まっている。深夜2時を過ぎた頃だろうか。張りつめた空気の中、やがて一人の男が椅子から立ち上がった。

「大友さんが亡くなられたことは、悲しむべきことです。しかし、一方で、これは、れっきとした殺人事件です。思い出すのはつらいかもしれませんが、みなさん、遺体の状況を確認されたと思います。あのようにむごい形で大友さんは殺されたのです。このまま、犯人を放っておくわけにはいきません。犯人を見つけ、報いを受けさせることが、今、大友さんにしてあげられる最大の弔いなのではないでしょうか」

 客人を見渡しながら、男は語った。彼は、皆子老司(みなころうじ)、探偵である。屋敷の主である立町に呼ばれ、今回の集いに参加していた。皆子は、参加者をじっくりと観察し始めた。

 主・立町は、椅子に腰を掛け、腕を組み、下を向きながらも探偵の言葉をかみしめているようだった。あるいは、自分のせいで、大友が殺されたと自分を責めているのかもしれない。

 立町夫人は、夫の様子を気遣いながらも、ときおりハンカチを手にし、口元に当てていた。今や彼女本来の美貌は見る影もない。

 立町の友人である兵頭と箱根は、ぼんやりと探偵のほうを向いたまま、黙ったままでいる。突然のこのような事態に対応できないでいるのだろう。兵頭の息子である則之は、不安そうにあたりをきょろきょろと見回している。

 立町夫人のマネージャーである城崎は、血にまみれたひょっとこのお面をかぶっているため、表情は読めない。お面のみならず、全身血だらけで、片手には先ほど使用されたばかりと思われる、やはり血糊がついた西洋風の剣をぶらさげている。

 皆子、兵頭、箱根、城崎に加え、殺された大友を合わせ、計5名が今回招かれた客人たちであった。使用人は赤間・手塚の2名と、メイドの小崎1名である。



「あ、あの」

 メイドの小崎がおずおずと手をあげた。顔色が悪い。今にも吐き出しそうだ。

 彼女は第一発見者であった。深夜1時30分ごろに大友に部屋を訪ねるように言われていたらしい。しかし、部屋の扉を開けて彼女がまず目にしたものは、切り刻まれた大友の死体であった、というわけだ。一体、そんな時間にどのような用事で、大友は彼女を呼んだのだろう。

「私、体調がすぐれないので、自室で休んでもよろしいでしょうか。大変申し訳ありません、なにもお役に立てなくて……」

「や、気づかなくて申し訳ない。休んでくださって結構です。ただ、その前に、何か犯人につながる手がかりについて思い出せることがあれば、それを伝えていただけないでしょうか」

 探偵皆子は、両手を胸の前で合わせ、小崎にお願いをした。

「ええと、私、実は、部屋に入る前に廊下の角を曲がる人の姿を目撃したんです。その姿について、今ははっきりとは思いだせないのですが、もう少し落ち着けば、何か手がかりになるようなことを思い出すかもしれません」

 メイドは震える手で、自身の体を抱きしめた。

「や、ありがとうございます。それは重要な証拠になりそうです。ただ、今はもう、お部屋に戻られてゆっくりしていてください。後でお尋ねすることもあるでしょうが、そのときはぜひご協力ください。必ずや、私が犯人を見つけ出しますから」

 メイドは一礼し、ふらつきながらも大広間から出て行った。

「すみません、私も少しの間、お手洗いに行ってもよろしいでしょうか」

 城崎が立ち上がりながら言った。その声は、お面によってさえぎられているためか、ややくぐもって聞こえた。手にはやはり大剣があり、今はそれをすぐにでも振り回せるように構えている。

「ええ、構いません。ただ、できるだけ急いで戻ってきてください」

 皆子は答え、城崎は足早に広間を出て行った。

 そして、その十数秒後、女の悲鳴が館内に響き渡った。

「いかん! また何か起こってしまったか!」

 言うが早いか、皆子は駈け出した。他の客人や使用人たちも後に続いてきた。

 廊下に出て、角を曲がり、階段を上った先に使用人たちようの部屋はある。皆子はそこを目指して一目散に走った。息を切らせながらちょうど階段を上り終えたとき、彼は目にした。

 胸元に剣が刺さり、すでに絶命していることが明らかな様子の小崎の姿を。

「何があったんですか、今の悲鳴は! わあっ!」

 客人や使用人たちに遅れること数秒、城崎が現れた。彼は今や、何も手にしていなかった。

「また、人が殺された……」

 皆子はうなだれ、床にひざをついた。

「おのれ、犯人……。絶対に、絶対に、俺がお前を見つけ出してやる!」

 探偵の口から絶叫が迸った。

 殺人鬼による饗宴は、まだ始まったばかりであった。

「なろう」において短編作品のランキングを決定するのはその作者の逆お気に入りユーザー数なのではないか

未分類

エッセイ『pv数を増やすには』に、次のコメントを書きました。

--コメントここから--

「PV数を増やす」、「感想をもらう」、「面白い(質の高い)作品を書く」という目標は、(重なりはすれど)それぞれ違うことのように思えます。

 作者様の挙げられた「対策」のほとんどは「面白い(質の高い)作品を書く」ために必要なことであって、「PV数を稼ぐ」ためのものではないのでは、と思われます。「面白い作品を書」けば、「PV数が増える」かというと、実際そうでもないからです。

 PV数はクリック数なので、いかに多くの人にクリックしてもらえるかという点が重要です。であれば、タイトルやあらすじを工夫したり、流行を調べたり、ジャンルを変えてみたり、といった試行のほうが、短期的には効果があると思います(それが面白い作業かどうかは別として)。

 感想が欲しければ、積極的に他作者の作品に感想を書きに行ったり、逆お気に入りユーザーを増やしたり、作家間の交流を深めたりすることが、効率的ではないでしょうか。

 また、「短編」か「長編」かでも戦略は変わってくるでしょう。

 質の高い、面白い作品を目指すのは至極まっとうなやり方ではありますが、それがPV数や感想数というわかりやすい形で成果を上げるかどうかは、私には疑問です。

--コメントここまで--

 で、日頃から思っていたことなんですが、たとえば短編作品を投稿して1週間程度のトータルのPV数って、ランキングに載るかどうかで大きく変わってきますよね。

 で、ランキングに載るかどうかって、その作品の評価ポイントで決まるわけですけど、特に注目されている作品でなければ、だいたい1日から2日以内に入るポイントに大きく左右されますよね。

 で、その2日以内に入るポイントって、その作品を読んだ「日頃から評価ポイントを付けているユーザー」の数に依存しますよね。たとえば、3:3という評価をする人が二人いれば、5:5という評価をする人一人の場合よりも、トータルではポイントが高くなります(当然、平均値では劣るわけですが)。つまり、何点をつけるか、よりも評価点を付ける人が何人いるか、のほうがウエイトとしては大きいのではないか、と思うわけです。

 で、ある作品を投稿した時に、たとえば2日以内に30人くらいに読まれるとして、その中に何人評価を行う人がいるか、というのが、ここでは重要になってくるわけです。

 で、実際のところ、評価をしてくれる読者を確保するのって難しいんですよね。運に頼るしかないというか。でも、その部分をある程度制御することができるシステムがあるんですよね。それが、お気に入り機能なのです。たとえば、常に(何点でもいいので)評価をしてくれる逆お気に入りユーザーが10人いれば、最低でも20ptは入るわけです。過疎ジャンルならこれだけでTop5に入ります。最高では100ptも入ります。日間ランキングが見えてきますね。

 で、まとめると、最終的にPV数をとにかく増やしたいなら、ランキング入りは避けては通れない。ランキングに入るにはポイントが必要(特に投稿2日以内における)。ポイントを稼ぐには、評価をしてくれる人に巡り合うことを祈るだけではなく、評価をしてくれる逆お気に入りユーザーを確保する必要がある。ということなんです。

 はあ、世知辛いですね。身も蓋もないですね。

 この状況は、多くの「なろう」読者が評価を他人任せにしていることに起因しているんですよね……。

 はあ……。

Menu

プロフィール

貞治 参

Author:貞治 参
FC2ブログへようこそ!
初めての方 or 小説が読みたい方はホームへ!
その他の記事が読みたい方はコチラへ!
感想等はどうぞお気軽にお願いします!

最新記事

フリーエリア

バナー画像

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR